食べ物で死ぬ時代

田舎暮らし

近所のおばあちゃん達は、

自分で食べるものは、自分で作る。

朝から夕方まで、せっせと畑仕事をする光景は、

小さい頃からずっと見てきた。

イナゴ捕りも、小さい頃は毎年ばあちゃんと一緒にやっては、

イナゴの佃煮をよく作ってくれた。

ばあちゃん達は、ほとんど買い物になんて行かない。

野菜も、乾物も、味噌も、お酒も、薬も、

なんでも作ってた。

怪我をすれば、ばあちゃんはよく自分で作った弟切草の薬を私に塗ってくれた。

昔は、食べ物を得ることが本当に大変だったことを

ばあちゃんはよく私に話してくれた。

だから、食べ物をすごく大事にしてた。

家で大切に育てているニワトリやウサギを潰さない限り、お肉なんてのは滅多に食べれる物では無かったことも教えてくれた。なので、卵やお肉・お魚は、ほとんど食べられなかったそうだ。

スーパーに食べ物が豊富に並ぶようになった今も、

近所のおばあちゃん達は、できるだけ自給自足で暮らしている。

お金を出せば、なんでも手に入る時代なのに、

ばあちゃん達はどうしてあんなに頑張るのだろう?と、

若くて未熟だった頃の私は、よく考えていた。

私の親世代(50〜60代)はもう、現代文化にどっぷりと浸ってしまっていて、ばあちゃん達のような生きていく知恵を持つ人は、ほとんどいない。

ばあちゃん達は、80歳、90歳、100歳近くまで元気に生きているのに、今は若い人が病気になる時代だ。

しかしそれは、当然の結果と言える。

以前、日本人が忘れてしまった「縄文の心」というブログで少しご紹介したが、

日本建国の神(国之常立神)が、岡本天明に自動書記させた

「日月神示」という書物がある。

この神示には、食べ物に関して言及している箇所がかなりある。それは、如何に「食」が私たちの生きる上で重要な位置を占めているかということを表している。

この地上界においては、「自分の住む近隣地域から採れた物を食べることにより身魂を養う」ことが鉄則となっている。

自分の住む場所から近いところで採れたものを食べる。これは、食養学においては「身土不二の原則」と呼ばれ、常識とされている。

しかし、現代の日本の食文化は、欧米化し、安価な外国産のもので溢れ、「身土不二の原則」などすでに崩壊している。

大地とは生き物。

常に呼吸し、息づいている。

大地には、全ての生きとし生けるものを育むエネルギーがある。人間もまた、大地の上に立ち、このエネルギーと一体になって生きている。その大地から生まれた作物を食べることで、人間は土のエネルギーを摂取する。

それが、血を造り、肉や骨となる。

大地のエネルギーは、地域によって”波調”が少しづつ違っているので、それが独自の風土を生み出している。

だから、自分の住む場所から遠いところで採れた作物ほど、身魂の波調と合わず、そうしたものを多く摂っていると

身体に様々な異常を引き起こす要因となる。

また神示には、肉食についてもかなり言及している。

肉食をすることで、血液に濁りが生じると。

血が濁れば、肉体は必ず病気になる。

「日本には、五穀、海のもの、野のもの、山のもの、みな人民の食いて生くべき物、作らしてあるのぢゃぞ。日本人には、肉類禁物ぢゃぞ。今に食い物の騒動激しくなると申してあること忘れるなよ。今度は共食いとなるから、共食いならんから、今から心鍛えて食い物大切にせよ。」

「日本には五穀、海、川、いくらも弥栄の食べ物あるぞ。人民の食べ物間違えるでないぞ。」

牛、豚といった獣の肉を食べることは、人間の性に近い生き物を食べることと同じで、神示では「共食い」と称している。

私は、おばあちゃん達の昔話をよく聞いていたので分かるが、

日本人の食生活は、戦前まではほとんど菜食に近いものだった。魚介類はなんとかたまに食べれていたけれど、今ほど肉を摂取することは無かった。

しかし戦後、西洋文化によって日本の食体系を破壊し、

肉食を普及させた。

そもそも、肉・魚、卵などの動物性食品、牛乳やチーズ、野菜・果物、穀物・パン類を「バランス良く」摂りましょうという食事指針は、戦後GHQにより押し付けられたものである。

今や、スーパーに行けば、ずらりとお肉が並んでいるし、

いろんな土地で作られた野菜が大量に並んでいる。

誰もが、お金を出せば何でも手に入ると思っているし、

好きなだけ買い物できることが豊かさだと勘違いしている。

今や上から下まで飽食の文化に浸りきってしまっていて、

食の大切さを考える人はどれだけいるだろうか。

自給自足に近い生活をしてみると分かるが、

お肉は狩りで獲れた時しか食べられないし、

卵だって、ニワトリは生後2年間の間しか産むことはない貴重なものだ。

野菜は、自分で汗水流して土を耕して、

大事に育ててこそ得られるもの。

そういうことが分かってくると、

このシステムって、変だよね?っていうのが分かってくる。

これまで私たちは、あまりに食べ物を軽視し、あまりに粗末に扱ってきた。食べ物はあって当たり前と思い、天地から与えられた尊さなどすっかり忘れている。

食物の尊さを忘れ、水の尊さを忘れ、土の尊さを忘れ、全てを当たり前のものとして飲み食い三昧に明け暮れている私たちの現代社会を見ていると、

何か大きな天罰が、これから先起こっても

やむを得ないだろう。

こんな時代の中で、食糧危機という自体が突如として出現した場合、

果たしてどれだけの人間が耐えられるだろうか。

産まれた時から自然と共に生きてきたおばあちゃんたちは、

きっと直感で分かっているのかもしれない。

こんなに飽食の時代でも、

「食べ物は自分で作る」ということを

凄く大切にしているからだ。

そして、自分の土地で採れたもので、

元気になることを知っている。

日月神示では面白いことに、

「食べるから死ぬのだ」と現代社会に忠告している。

「毎日毎日、太陽と共に、太陽について起き上がれよ。その日の仕事与えられるぞ。仕事いのちと仕えまつれよ。朝寝するからチグハグとなるのぢゃ。不運となるのぢゃ。仕事無くなるのぢゃ。神についていくことが祈りであるぞ。喜びであるぞ。食物、食べすぎるから病になるのぢゃ。口から出るもの、入るもの気付けよ。戦、起こるのぢゃ。人間の病や戦ばかりでない、国は国の、世界は世界の、山も川も海も、みな病となり、不運となってくるぞ。食べないで死ぬことないぞ。食べるから死ぬのぢゃぞ。」

今ではスーパーで買える物など、ほとんど輸入ものか、農薬漬け、添加物漬けであるし、食べれば血が穢れ、霊性を貶める。もはや、どこで何を食べても、血が穢れ、身魂が穢れるような社会となっている。

このように、戦争や病気といった世界の不幸な出来事も、「食」と密接に関わっている。

神示には、日本人の正しい食事のあり方も示されているので、またどこかの記事で紹介できたらと思います。

ちょっと長くなってしまったので、

今日はここまで!

ぜひ、食べ物について、今一度、考えてみて下さいね。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました!

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