太陽と雨、風、虫や微生物たち、
土の力だけで育てた
我が家の自然栽培の大豆。
無農薬だから、
当然虫食い大豆もたくさんあって
収穫後の選別も、ものすごい時間がかかった。
だけど、どこにも売ってない、
大地のパワフルなエネルギーたっぷりの
大豆だ。
そして先日、その大豆を使って
味噌づくりを行った。
とれた大豆で、
我が家の約2年分の量の味噌ができる計算だ。
水道水は一切使わない。
大豆を一晩吸水させる水も、煮る水も、全て
山の湧水を使う。

大豆も水も、微生物が豊かだ。
きっと、素晴らしい発酵の手助けを
してくれるはずだ。
通常、味噌作りするための大豆は、
5時間程度煮るのだけど、
ちょっと大豆が古かったせいか
9時間もかかってしまった(^_^;)
最初は、鍋の湯気の香りが
豆腐・豆乳のような甘い香りだった。
煮ている間は目を離せないので、
火を見つめながら、
何度も灰汁をすくい、湧水を足し、
薪を入れ、火を絶やさぬようにした。
後半、沸騰し、煮詰まってきた時には、
香りは醤油のようだった。
(思わず煮汁を飲んでみたが、めちゃ旨だったw)
無事、柔らかくなった大豆を火からおろし、
大豆をミンチ機で潰し、
大豆・米麹・塩・煮汁と合わせると
今度は私の知っている味噌の香りに変わっていった。

日本人の重要な食べ物・調味料には、
全てに大豆が関わっているんだよなぁ…って
改めてふと思う。
大豆は日本人にとって、
非常に大切な存在である。
「日本人は大豆でできている」と言っても
過言ではない。
大豆を麹と塩を混ぜながら、
家族みんなでこんな話をした。
「なんで大豆と麹を混ぜようと思ったんだろう」
「なんで昔の日本人は、”発酵”というチカラを知っていたんだろう」
「なんで、菌のチカラを知っていたんだろう」
もう本当に、作れば作るほど
不思議だった。
そして、こんな感覚にもなった。
(自分は昔から、これをやってきてる。)
なぜか分からないけど、
そんな感覚になった。
私の魂は長い間、ずっと生きてきている、
と。
たかが味噌作り、されど味噌作り。

土を触れば、
観えてくるものがあり、
味噌を作れば
また新たに観えてくるものがあり。

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